お弾き初め会の演奏曲目解説
皆さま、おだやかなよいお正月をお過ごしのことと存じます。
前回より、演奏会参加者にお渡ししていた簡単な曲目解説をブログ掲載いたしましたら、好評でしたので、この度もお載せいたします。
第一部
黒髪 湖出市十郎作曲
地歌の香り高い代表的な名曲です。
旋律も少しも古さをかんじません。
後世に残ってほしい名曲、そして、年代を問わず何度でもひもとくことができる曲です。
この度は、5歳のお嬢ちゃまも入っての演奏です。
お楽しみください。
春の園 宮城道雄作曲
春の園 紅にほふ 桃の花
したてるみちに いでたつ
少女(おとめ) 万葉集より
のどかな春の陽(ひ)と万葉の頃の乙女が浮かびます。
Tちゃん頑張っています。
盛大な拍手をお願いいたします。
越天楽 野村正峰編曲
皆さまよくご存知の雅楽の曲です。
伸びやかでシンプルで、何度聴いてもステキな曲です。
弾き手のSさん。
お歌も手も伸びやかです。
どうぞお楽しみください。
奈良の四季 宮城道雄作曲
美しく変化に富んだ奈良の春夏秋冬を宮城先生がステキな旋律でおつくりになられてます。
特に、3拍子の秋の部分がお好きとのこと。
どうぞお楽しみください。
さくら変奏曲 宮城道雄作曲
皆さまよくご存知のさくらさくらの日本古謡を宮城先生が変奏曲になされたものです。
本来3パートの合奏曲なのですが、シンプルに独奏で弾いてもステキな曲です。
きれいな爪音です。
お楽しみください。
六段の調 八橋検校作曲
“六段の前に六段なく、六段の後に六段なし“といわれている名曲中の名曲です。
やはり、少しも古さを感じません。
この度は低調子の双調で弾かれます。
ご夫妻での息の合った演奏、お楽しみください。
四季の歌・禁じられた遊び
17絃と箏1パートとの合奏曲です。
17絃の深い音がステキです。
“春を愛する人は、心清き人………“ の詩で有名な曲とギターの名曲を箏に編曲したもので、何れも皆さま方がよくご存知の曲です。
お楽しみください。
第二部
秋の言の葉 西山徳茂郡作曲
野辺の千草にすだく虫の音、中秋の名月に添える遠砧など、しみじみとした秋の風情をうたった名曲です。
Kさん、ご自分で是非弾きたいと仰って、時間をかけた曲です。
どうぞお楽しみください。
漁村の曙 宮城道雄作曲
宮城先生の別宅がありました葉山の風景をうたったものといわれております。
勅題による曲です。
本来尺八との合奏曲ですが、箏本来の爪音(つまおと)を生かしての演奏もよきものです。
どうぞお楽しみください。
五十鈴川 宮城道雄作曲
伊勢神宮を流れる五十鈴川の清らかな音や、神域の神々しい雰囲気をあらわした曲です。
新年に相相応しい曲かと存じます。
どうぞお楽しみください。
第三部
軒の雫 宮城道雄作曲
つくづくと 春のながめのさびしきは
しのぶにつたふ 軒のたまみづ
しのぶにつたふ 軒のたまみづ
新古今和歌集のお歌です。
故中井猛先生が“どうしたらこのような旋律がつくれるのか“とおっしゃった曲です。
シンプルイズベストの曲で、私の大好きな曲です。
どうぞお楽しみください。
奈賀良の春(ながらの春)
菊岡検校作曲、八重崎検校 箏手付
近江八景の景勝地の春うららかの長等山あたりの桜狩りの叙景詩です。
春の情緒が豊かに湧き出ており、特に、後歌で暮れゆく春のこころをよくうつしだした曲です。
やはり、私(新谷)の大好きな曲のひとつです。
どうぞお楽しみください。
石橋 芳沢金七、芳村藤四郎合作
地歌の中でも芝居唄のもので、謡曲の石橋から取材して歌詞をつくり、
長唄の番獅子(つがいじし)と殆ど同じで、前段は、胡蝶が牡丹にたわむれる優艶な情景、後段は、牡丹に戯れる獅子団乱旋(ししとらでん)の舞楽(走り舞?)で舞納めるという大曲です。
お楽しみいただけますと、幸いです。
参考文献
松沢冬秀 箏曲歌詞解明
吉川英史 上参郷祐康著
宮城道雄作品解説全書
前回より、演奏会参加者にお渡ししていた簡単な曲目解説をブログ掲載いたしましたら、好評でしたので、この度もお載せいたします。
第一部
黒髪 湖出市十郎作曲
地歌の香り高い代表的な名曲です。
旋律も少しも古さをかんじません。
後世に残ってほしい名曲、そして、年代を問わず何度でもひもとくことができる曲です。
この度は、5歳のお嬢ちゃまも入っての演奏です。
お楽しみください。
春の園 宮城道雄作曲
春の園 紅にほふ 桃の花
したてるみちに いでたつ
少女(おとめ) 万葉集より
のどかな春の陽(ひ)と万葉の頃の乙女が浮かびます。
Tちゃん頑張っています。
盛大な拍手をお願いいたします。

越天楽 野村正峰編曲
皆さまよくご存知の雅楽の曲です。
伸びやかでシンプルで、何度聴いてもステキな曲です。
弾き手のSさん。
お歌も手も伸びやかです。
どうぞお楽しみください。
奈良の四季 宮城道雄作曲
美しく変化に富んだ奈良の春夏秋冬を宮城先生がステキな旋律でおつくりになられてます。
特に、3拍子の秋の部分がお好きとのこと。
どうぞお楽しみください。
さくら変奏曲 宮城道雄作曲
皆さまよくご存知のさくらさくらの日本古謡を宮城先生が変奏曲になされたものです。
本来3パートの合奏曲なのですが、シンプルに独奏で弾いてもステキな曲です。
きれいな爪音です。
お楽しみください。
六段の調 八橋検校作曲
“六段の前に六段なく、六段の後に六段なし“といわれている名曲中の名曲です。
やはり、少しも古さを感じません。
この度は低調子の双調で弾かれます。
ご夫妻での息の合った演奏、お楽しみください。
四季の歌・禁じられた遊び
17絃と箏1パートとの合奏曲です。
17絃の深い音がステキです。
“春を愛する人は、心清き人………“ の詩で有名な曲とギターの名曲を箏に編曲したもので、何れも皆さま方がよくご存知の曲です。
お楽しみください。
第二部
秋の言の葉 西山徳茂郡作曲
野辺の千草にすだく虫の音、中秋の名月に添える遠砧など、しみじみとした秋の風情をうたった名曲です。
Kさん、ご自分で是非弾きたいと仰って、時間をかけた曲です。
どうぞお楽しみください。
漁村の曙 宮城道雄作曲
宮城先生の別宅がありました葉山の風景をうたったものといわれております。
勅題による曲です。
本来尺八との合奏曲ですが、箏本来の爪音(つまおと)を生かしての演奏もよきものです。
どうぞお楽しみください。
五十鈴川 宮城道雄作曲
伊勢神宮を流れる五十鈴川の清らかな音や、神域の神々しい雰囲気をあらわした曲です。
新年に相相応しい曲かと存じます。
どうぞお楽しみください。
第三部
軒の雫 宮城道雄作曲
つくづくと 春のながめのさびしきは
しのぶにつたふ 軒のたまみづ
しのぶにつたふ 軒のたまみづ
新古今和歌集のお歌です。
故中井猛先生が“どうしたらこのような旋律がつくれるのか“とおっしゃった曲です。
シンプルイズベストの曲で、私の大好きな曲です。
どうぞお楽しみください。
奈賀良の春(ながらの春)
菊岡検校作曲、八重崎検校 箏手付
近江八景の景勝地の春うららかの長等山あたりの桜狩りの叙景詩です。
春の情緒が豊かに湧き出ており、特に、後歌で暮れゆく春のこころをよくうつしだした曲です。
やはり、私(新谷)の大好きな曲のひとつです。
どうぞお楽しみください。
石橋 芳沢金七、芳村藤四郎合作
地歌の中でも芝居唄のもので、謡曲の石橋から取材して歌詞をつくり、
長唄の番獅子(つがいじし)と殆ど同じで、前段は、胡蝶が牡丹にたわむれる優艶な情景、後段は、牡丹に戯れる獅子団乱旋(ししとらでん)の舞楽(走り舞?)で舞納めるという大曲です。
お楽しみいただけますと、幸いです。
参考文献
松沢冬秀 箏曲歌詞解明
吉川英史 上参郷祐康著
宮城道雄作品解説全書
<お箏(お琴)教室 横浜・横須賀・東京>
by kotocoral
| 2020-01-02 06:55
| 演奏会のご案内
|
Trackback
|
Comments(0)
箏(琴)を通して心にうつる様々な出来事を記したブログです。多くの方に箏(琴)の素晴らしさを知っていただき、共に学び、楽しんでまいりたいと思います。 生田流箏曲 新箏会 主宰 新谷幸子
by kotocoral
カテゴリ
全体お稽古風景
演奏会のご案内
生徒募集/おこと体験募集
演奏会報告
お琴(お箏)演奏動画 youtube
未分類
以前の記事
2025年 02月2025年 01月
2024年 12月
2024年 11月
2024年 10月
2024年 09月
2024年 08月
2024年 07月
2024年 06月
2024年 05月
2024年 04月
2024年 03月
2024年 02月
2024年 01月
2023年 12月
2023年 11月
2023年 10月
2023年 09月
2023年 08月
2023年 07月
2023年 06月
2023年 05月
2023年 04月
2023年 03月
2023年 02月
2023年 01月
2022年 12月
2022年 11月
2022年 10月
2022年 09月
2022年 08月
2022年 07月
2022年 06月
2022年 05月
2022年 04月
2022年 03月
2022年 02月
2022年 01月
2021年 12月
2021年 11月
2021年 10月
2021年 09月
2021年 08月
2021年 07月
2021年 06月
2021年 05月
2021年 04月
2021年 03月
2021年 02月
2021年 01月
2020年 12月
2020年 11月
2020年 10月
2020年 09月
2020年 08月
2020年 07月
2020年 06月
2020年 05月
2020年 04月
2020年 03月
2020年 02月
2020年 01月
2019年 12月
2019年 11月
2019年 10月
2019年 09月
2019年 08月
2019年 07月
2019年 06月
2019年 05月
2019年 04月
2019年 03月
2019年 02月
2019年 01月
2018年 12月
2018年 11月
2018年 10月
2018年 09月
2018年 08月
2018年 07月
2018年 06月
2018年 05月
2018年 04月
2018年 03月
2018年 02月
2018年 01月
2017年 12月
2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月