六本に糸締めする

今日は、Mくんだけのお稽古でした。
ご夫妻は、お仕事でお時間が取れず、明日木曜に変更となりました。

お出掛けして帰宅。
郵便受けに横浜三曲から、等々、箏関係の郵送物が3通ありました。

Mくんのお稽古終えて、早速、目を通した処。

故中井猛先生の一文等があり、“箏糸を六本に締める“の一文に目がとまりました。

随分昔?のこと。
まだ、私がひょっ子先生の頃(今でも、まだひょっ子かな(⌒‐⌒))、芸大教授の上木康江先生のテキスト?が何故か、手許にあり(先刻、探しましたが今の処、見当たりません)、その中に「箏の糸締めは、やみくもに締められては困ります。琴屋さんには、六本に締めてくださいと仰ってください」というような一文があり、それから、六本に締めてくださいと申しあげておりましたが…………。

正確には、一弦を壱越(6・D)にした時に巾の糸の柱の左側の音が自然に壱越の乙になっているという、今日、送られてきた小冊子の中の一文(画像参照)。
六本に糸締めする_b0299052_22572139.jpg


Mくんのお稽古終了してから、手持の全ての箏で試しました❗

一番最初に試したのが、画像の上角の箏です。
お気に入りの稽古箏で、時々弾いています。

今日も、その箏で稽古していましたのですが。

壱越に調弦したところ。
見事に❗❗❗巾の左側が壱越の乙になりました。
「わあー。すごい😆⤴」と、心で喚声をあげました。

ワクワクしながら、次々に、箏に柱をたてて、試しましたが。
残念ながら、他の稽古箏は勿論、くり甲の龍も千鳥の箏もとめ甲の箏も、全て、巾の左側は、壱越つまり(6・D)の乙には、なりませんでした。
近い音ではありますが、最初の箏が発した正確な壱越乙には、なりません。

私も、お耳は、よいので、調弦は正確です。

ブログ記事?にするべきか、迷う部分もありましたが。
他の皆さま方の糸締め事情?は、如何なのでしょうか?。

画像の箏は、あるお弟子さんがお稽古に初めて入らした時、琴やさんをご紹介して購入したものです。

その後、遠くに引越為されて、しばらく、彼の地の先生に習われていたとのことですが。

数年前「箏は、もう弾かないので、お教室の稽古箏としてでも、お使いいただければうれしいです」と。

とても、弾きやすく、よい音が出るので、私が時々弾いていて、他の箏は、毎年や隔年毎に締め替えするのですが。
何故かその箏は、糸替えするのが、ためらわれて、そのままにしておりました。

それで、本当の六本の糸締めを体感?できたのですね。
(新糸で、体感したいです(⌒‐⌒))


その箏の持ち主は、イギリスに帰国為されたDさんです。
ご縁とは、不思議なものですね❤。


六本に糸締めする_b0299052_22575003.jpg

追記
(2019、3/31 記)
ブログ沢山書いてきておりますが、久しぶりに“六本に締める“の記事が出てきております。
昔?は、絹糸の場合など六本に締める方々が多かったようですが。
今は、もう少し強めに締める方がほとんどです。
現代曲の方などは、特にグーンと強めです。
あるレベル?に達しましたら、洋・和楽器問わず、箏の音色も含めて、糸の絞め具合も演奏も“好み“(難しい表現)になるのかもしれませんね。(⌒‐⌒)
生田流箏曲 新箏会 主宰 新谷幸子


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by kotocoral | 2017-07-12 22:55 | お稽古風景 | Trackback | Comments(0)


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