お稽古風景 千鳥の曲のこと

千鳥の曲のお稽古に入られたSさん。

小さい頃習われていた時の教本もお持ちでしたが、宮城道雄著の千鳥の曲でお稽古をしていただくことにいたしました。

お医者さまでもある彼女は、全て完璧。

お稽古を始めた頃、「先生、見てください♫」とiPhoneに息子さんへのお弁当を写したお写真をお持ちになる可愛らしい一面もある方です。今は息子さんも医大生になられました。


先日のおひきぞめ会では、私とあ・うんの呼吸がとれるまで、稽古をなさって見事な出来栄えでした。

調弦と唄付けをきちんと為さる事をこれからの目標としているSさん。 頼もしいお弟子さんです。

千鳥の曲は、私も大好きな曲のひとつで、自分の箏の"舌"（ぜつ）に"千鳥"と銘を入れていただいたくらいです。



Ｓさんも私の箏の中では、千鳥のお箏が一番お好きとの事です。

しほの山 さしでの磯にすむ千鳥
君が御世をば 八千代とぞなく 君が御世をば八千代とぞなく
淡路島 かよふ千鳥のなく声に
幾夜寝覚めぬ 須磨の関守 幾夜寝覚めぬ 須磨の関守

生田流箏曲　新箏会　主宰　新谷幸子

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